昨年秋、キッチンジャーナリスト本間美紀さんのご依頼で
撮影のスタイリングをさせたていただきました。
内容はイタリア製調理機器ブランド「ラゴスティーナ」の
お鍋の撮影でのスタイリングのご依頼でした。
本間美紀さんとは2017年発売のREALKITCHEN＆INTERIORⅥに担当物件を
掲載いただいてからのお付き合いです。
撮影のスタイリングは初めての経験。
本間さんと事前に打合せや撮影のリハーサル、
全5カットの撮影コンテをいただき
それぞれのテーマ性に合わせスタイリングを考えました。
本間さんの意図や思い描く見開きのイメージを理解し、
また私の考えるスタイリングイメージをご提案しています。
スタイリングの小物たちを車に詰めるだけ詰め込んで
当日を迎えました。
場所はユーロモービル大阪ショールーム。
カメラマンは白谷賢さん。
緊張感が走ります。
ラゴスティーナはステンレスの光沢と
なめらかなフォルムがとても美しいお鍋です。
そのお鍋を彫刻的に、そしてアーティスティックに撮影。
私が選んだ小物は滑らかなフォルムの黒のオブジェ×２、
オリーブ、Cassinaのステンレスの花器。
ニュアンスを揃え余白を埋める程度のシックな提案です。
並べては遠目から眺め、眺めては並べ替えを何度も繰り返し
全体のバランスや背景との関係性を
細かくチェックしていきました。
赤いお鍋ロッセラシリーズは
若い世代に向けてのイメージです。
カジュアルを切り口に自分らしさや個性を表現しました。
手仕事が伝わってくる中東の道具をあしらい
オリエンタルとイタリアをMIXした
楽しいスタイリングです。
2019発売のRIALKITCHEN＆INTERIORⅧに掲載。
紙面になるとこんなに美しく仕上がるのだと感動しました。
あれから約1年、この経験がとても勉強になり今の仕事に
活かされています。
依頼主のご要望や意図を理解し
そこに私自身の考えやイメージを当てはめて
膨らませていく過程。
遠目のバランス。
記録と記憶にblogへ投稿します。
